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Excel VBAをVS Codeで編集するための手順
後述の手順を経ることで、Excelのマクロ(VBA)をVS Codeで編集できるようになる。
これによりソースファイルをテキスト形式で管理できるため、バージョン管理システムの管理下に置いて比較することも可能である。
Excelの設定
- Excelを開き、「オプション」を選択する。

- 「トラスト センター」を選択し、「トラスト センターの設定」をクリックする。

- 「マクロの設定」を選択し、「VBA プロジェクト オブジェクト モデルへのアクセスを信頼する」にチェックを入れる。

VBACのダウンロード
バイナリファイルであるExcelブックとソースファイルとの変換には、オープンソースソフトウェアのVBACを使用する。
https://github.com/vbaidiot/Ariawaseにアクセスし、vbac.wsf をダウンロードする。
作業ディレクトリの作成
任意のディレクトリ下にディレクトリ bin と src を作成し、ダウンロードした vbac.wsf 、および変換対象のExcelブックを以下のように配置する。
ソースファイルの抽出
作成した作業ディレクトリ( sample )に移動し、PowerShellやコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行すると src ディレクトリ下にソースファイルが出力される。
cscript vbac.wsf decombine

VSCodeの設定
ファイルが日本語などのマルチバイト文字を含む場合、そのままだと文字化けする可能性があるため、
エンコードをシフトJIS、改行コードをCRLFに変更する。
作業ディレクトリ下にディレクトリ .vscode を作成し、その下に settings.json を作成する。

setting.json は以下のように記述する。
{
"[markdown]": {
"editor.wordWrap": "on",
"editor.quickSuggestions": false,
"files.encoding": "utf8",
},
"files.encoding": "shiftjis",
"files.associations": {
"*.bas": "vb",
"*.cls": "vb",
"*.dcm": "vb",
"*.frm": "vb",
}
}
Gitを用いる際の設定
文字コードにシフトJISを用いているため、通常の git init は使用できない。
出典元を参照。
拡張機能のインストール
VBAの編集をサポートする拡張機能
ブックへの書き戻しと動作確認
マクロを実行する際は抽出時と同様、コマンドラインからソースファイルをブックに反映する必要がある。
cscript vbac.wsf combine